「仕事とプライベートを切り分けたい!」「飲み会も参加したくない!」
…なんてドライな若者も増えてきているなんて声を聞きますが、一方で全社員で「合宿」をして絆を深めている会社もたくさんあります。
なにせ全社員での泊まり込みなので、宿泊費用や移動交通費や飲食費など、1泊2日で500万吹っ飛んでしまう(!)なんていう会社もあるようです。
それだけ費用をかけても合宿をする意義とは?
全従業員200人の株式会社カヤック。この会社は半年に一回「ぜんいん社長合宿」を行っています。
半年に一回、全員が社長になったつもりで、経営理念に立ち戻ってひたすら経営理念について考える。
絶対条件は「全員参加」。
カヤックの社長の柳澤さんはこのように言っています。
「経営理念を大切にすることが一番大切。経営理念がハッキリしていないと人事制度や、どんな事業にすべきか、その他もろもろ何かを決めるときに基本に立ち戻ることが出来ない。」
普段から経営理念を意識し続けることは難しい。ふと、何かあったときにこの「原点」に戻れるように。
そんな全員合宿。
一体どんなことを行っているのでしょうか?
この合宿に参加する心構えというものがあります。
・真剣に参加すること。
・社長になったもつもりで考えること。
・合宿を通して自分を見つめなおすこと。
・いろいろな社員と交流すること。
・気持ちの悪い場と覚悟をすること。
・普段使っていない脳を使うまでへとへとになること。
その心構えで、全社員でひたすら「会社」と「経営理念」に向き合う合宿。
合宿では200人をチーム分けして、お題に対してブレスト、そしてチームごとで発表という流れ。
また、この合宿からさまざまな制度が生まれたそうです。
社員200人が2日間、今担当している仕事を一旦とめて、この合宿に参加します。
合宿自体にもお金はかかっているし、普段の会社稼働が止まるわけだから、500万円ほど費用がかかるそうです。
上記でも言いましたが、合宿でやるのはひたすら「ブレスト」です。
お題は、本気で考えたくなるものか、本当に無駄なものかのどちらかだそう。無駄なものでも「本気で考える」過程が大切なわけで社員でそのブレストをしているなかで、自然に「経営理念」が身についていくのだそう。
そしてそのブレストと合宿を継続していくことが何よりも意味があるのです。
経営理念を毎日意識して深く考えることは難しい。だから、2日間、会社と経営理念に対して社員全員で考える機会をつくることは500万以上の価値がある。
少しユニークで、どこかほかの企業と違ったものが感じられます。
全社員合宿を行っている企業はカヤックだけではなく、ほかのたくさんの企業でも行われています♪
サシ飲み制度といったユニークな制度をもつ、株式会社トライバルメディアハウスでも全社員合宿が年に2回行われています!
金曜日、土曜日と都会の喧騒を離れた場所で身も心も切り替え、グループ対抗の企画をするときもあれば、中長期の経営方針を話し合うときもあり内容は様々。
会社の行動指針もこの合宿で決めたそう。どんなに大きな組織になってもこの合宿は続けていくという気持ちだそうです。
その他、株式会社イノベーションという会社では、「inno-ism合宿」という経営理念の理解を行うものを実施。当社の使命「BtoBマーケティングを変革する」について約7名づつの10グループに分かれディスカッションをしたそうです。なんと4時間!
また、株式会社アールキューブ、株式会社マネジメントソリューションズ、株式会社ビズリーチ、株式会社オークファン、、、様々な会社が全社員合宿に取り組んでいます。
そして、当メディアを運営しているヴァンテージマネジメントも「G2camp」(ジーツーキャンプ)をいう全社員合宿を実施しています。
これまで、
・存在意義
・行動ポリシー
・存在意義実現に向けて現状の課題と具体的なソリューション策
・地方展開や海外支社開設の条件
などを話し合い、決定してきました。
2015年5月には「達成旅行」でハワイに行った際、アラモアナパークという広大な公園で太陽の光が燦々と降り注ぐ中、ハワイのアツイ気温に負けないくらいアツク議論をしました。
全社員で真剣に語らうこと、同じ時間を共有することで、理念が浸透したり、絆が深まります。
ただ「仕事」だけでつながるのではなく、同じ志を持った仲間同士の「合宿」、みなさんの会社でもやってみてはいかがでしょうか?
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